森の役割

森の生態系・風景に配慮した鉄道林とは

太陽の光が差し込み、多様な植物が育つ森にはさまざまな生き物が生息しています。

森とすべての生き物が調和した関係を壊すことなく、多様な生態系が形成されるような環境を維持していくことが、これからの鉄道林づくりに大切なことだと考えています。

また、このような森林の生態系への配慮が、地域の豊かな森の風景を作り上げることにつながっています。

森林には大小さまざまな草木があり、その中でさまざまな動物が暮らしています。また、森林の中の植物、動物などの生物は土壌や水、大気、光などを利用して生活しています。

森の地面には枝葉が絶えず落ち、豊かな土壌を形成しています。このようなところには、落葉・落枝を分解する土壌動物がすんでいます。

さらに微生物が土壌動物の糞や食べ残しを分解し、植物の根に栄養分を供給します。これらすべてが食物連鎖で繋がり、豊かな森林生態系を形成しています。

また、生態系が充実した森は、その地域の風景に調和した森であるといえます。

車窓からの風景となる森林だからこそ、生態的にも景観的にも良好な状態を維持することが、鉄道林の大切な役割のひとつとなっています。

森と人とのかかわり森の多面的機能

森の中で暮らしていた人類の祖先は、約1万年前からその場を離れ、農耕生活を始めました。その後、森の中では暮らせないが、森なしでは生きられない時代が長く続きましたが、都市化・工業化が進むにつれて自然との関わりは稀薄になりました。

自然と共生する暮らしの重要性は理解していても、そこに関わる動機や必然性が現代社会では失われてきていると言えますが、人はいまなお、森林のさまざまな機能の恩恵を受けています。

伐って育てる森

日本の森林は国土の約7割(2,510万ha)を占めています。そのうち、人の手により植えられたスギやヒノキなどの人工林は約4割を占めています。

人工林は主に木材生産を目的としてつくられた森林です。苗を植えたあと、枝打ちや下刈り作業を繰り返し、さらに適切な時期の間伐によって密度の調整を行い、良質な木に育てていきます。成長した木は伐採して収穫しますが、伐採後には再び植栽などによって次世代の森をつくります。このように時間をかけ、循環的な林業作業を行うことによって、森林資源の持続性とともに生物多様性を維持した健全な森林へと導きます。

健全に育った人工林は人や生き物にさまざまな恵みを与えてくれるとともに多面的な機能を発揮してくれます。

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