鉄道林の役割

車窓から見えるさまざまな鉄道林

鉄道林は、主に鉄道輸送の安全・安定性を確保することを目的として、1893(明治26)年より鉄道沿線に設置されてきました。現在、その総面積はJR東日本管内で約4,000haに及んでいます。

鉄道林のうちふぶき防止林、なだれ防止林、飛砂防止林などには、積極的に植栽された森林が多く見られます。

植栽樹種は、スギやマツ類といった針葉樹が大半を占めており、同じ樹種のみで構成された森が多いという特徴があります。これに対し、土砂崩壊防止林や落石防止林などは、急傾斜地のため土壌が浸食されたり、斜面が不安定になることを防止するため、すでに生えている広葉樹等の樹木をそのまま利用して構成されていることが多いという特徴があります。

さまざまな役割を担った鉄道林が四季折々の姿で車窓からの風景にアクセントを与えてくれています。

ふぶき防止林

地吹雪は一夜で線路を雪で埋め尽くしてしまうことがあります。ふぶき防止林はこの雪害を軽減するために作られた森です。

雪を森林内や森の周囲に留めて線路上への影響を軽減する働きがあります。

なだれ防止林

斜面に繁茂する木の根や幹により降り積もった雪が滑り落ちるのを防ぐことを目的に設置された森です。

また、草木で山の斜面が覆われていると林内に直射日光が入りにくくなるため、雪が解けて雪崩が起きやすくなることも防いでくれます。

飛砂防止林

海岸からの強い風によって飛ばされてくる砂(飛砂)で、線路が埋もれてしまわないようにすることを目的に作られた森です。塩害などに耐性のあるクロマツやニセアカシアなどが植えられています。

落石防止林

斜面の森林を保全することにより落石を食い止めることを目的として設置された森です。自然林として生息しているものを保全するとともに、裸地にはヒノキやケヤキ、ナラ類などを植栽しています。

土砂崩壊防止林

土砂崩れや地すべりなどを起こしやすい、急傾斜地を保護することを目的に作られた森です。根がしっかり発達し土砂の移動を抑止するケヤキやアカマツ、クヌギなどが用いられています。

水源かん養林

蒸気機関車の給水に必要な水を確保するため、給水所の水源林として設置されました。本来の役目を終えた現在は、環境保全機能の高い森林として新たな価値を見出され、管理されています。

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